乳酸菌(ec-12)とは
乳酸菌EC-12とは、もともと私たちの腸内にすむ善玉菌の一種エンテロコッカスフェカリス菌のバリアパワーを整えるはたらきを、最大限に発揮できるよう加工した殺菌乳酸菌です。
乳酸菌EC-12株はヨーグルトなどに含まれる桿菌と呼ばれる細長い菌に比べると、
僅か5分の1の大きさしかなく、とても小さな菌なので、少量で多くの菌数を摂ることができます。
小さい為に腸管内パイエル板に取込まれやすく、高い整腸効果をもたらすことが可能なのです。
人間にとって非常にやさしく、有用菌に多大な影響を与えることが科学的に解明されています。
またEC-12株は殺菌された、つまり死んだ菌体ですから、生きて腸まで届くことはありません。
「生きて腸まで届く」をキャッチフレーズにしているヨーグルトも多く、
生きた菌の機能性も証明されていますので、死んだ菌では食べても意味がないと考える人が多いかもしれませんが、死んだ菌でも効果があるのです。
乳酸菌の生死が問題ではなく菌数の数が重要なのですね。
生きた状態で乳酸菌が腸内に届いても定着することはなく、あくまでも既に住みついている腸内細菌が、
生菌や死菌を摂ることにより活発化し腸内環境が整えられるのです。
そのため、乳酸菌の質ではなく数が必要であると考えられているのです。
日本人による研究で、「発酵乳を摂取したマウスの平均寿命が牛乳を与えたマウスより約8%増加する」ことが明らかとなったのです。
この結果は発酵乳の研究の中でも大変有名ですが、試験に用いられた発酵乳が殺菌されていたことを知っていた方は少ないと思います。
この研究によって乳酸菌は殺菌しても、大きな生理効果が得られることが明らかとりました。
つまり、乳酸菌は殺菌されていてもちゃんと働いてくれるということなのです。
乳酸菌(ec-12)の特徴
乳酸菌EC-12株は1gに5兆個含まれており、少量で大量の菌摂取が可能になります。
死菌は、既に住みついている乳酸菌の餌になります。餌を食べることによって乳酸菌の働きが活発化し、
腸内環境が改善していく、この考え方をプレバイオティクスといいます。
生きた菌ではないからこそ、耐熱性があり非常に強いという特性を持っています。
元から加熱処理されて商品化されている乳酸菌EC-12は、生きた菌とは違い胃や腸で作用を受けません。
通常、乳酸菌の多くは胃酸や胆汁の影響を受けてしまうのです。
せっかくたくさんの乳酸菌を摂取しても、胃や腸で解かされてしまい、結局、大腸に届くことなく終わってしまうということが多いのです。
その点、すでに加熱処理されている乳酸菌EC-12は、胃酸などの影響を受けることなく、その優れた効果を大腸でしっかりと発揮してくれるのです。
乳酸菌EC-12株は1gに5兆個含まれており、少量で大量の菌摂取が可能になります。
これは生菌と大きく異なる点です。
腸内環境を改善するためには、免疫細胞の活性化が何よりも大切ですが、その為には
日々変化する環境に対し、毎日継続してより多くの菌を摂取しなければなりません。
乳酸菌EC-12株を利用したサプリメントを利用すれば毎日相当量の菌を摂取することができます。
DHCの『乳酸菌EC-12や久光製薬の乳酸菌(EC-12)があります。
ちなみに久光製薬の乳酸菌EC-12の最大の特徴は乳酸菌の圧倒的な数です。
なんと、1日4粒で1兆個も乳酸菌が摂れます。
乳酸菌EC-1は乳製品を食べると必ずお腹を下してしまう、乳アレルギーをお持ちの方にはおすすめできません。
この理由は、乳酸菌EC-12には、ミルクオリゴ糖という乳由来の成分が入っているため、
お腹を下したりアレルギーの原因になる可能性があるからです。
乳酸菌(ec-12)の効果
乳酸菌EC-12の菌種を正式には、エンテロコッカス属フェカリス菌と言います。
このフェリカス菌は、人の腸内にもともと住んでいるヒト由来の乳酸菌です。
既に住みついている乳酸菌なので、副作用の心配も少なく安全に摂取できます。
免疫の約60%が集中している腸を刺激して活性化し、腸内環境改善することが大事ですが、
殺菌された菌にもこの作用があることが確認されているのです。
乳酸菌EC-12は整腸作用のほかに、最近の研究で免疫力をアップさせることが少しづつ分かっている乳酸菌でもあります。
乳酸菌EC-12を摂取すると、腸内で善玉菌が増殖し、腸内環境改善の結果、便通がよくなったり、
免疫力を高め、インフルエンザなどの感染症にも有効に作用するなどの試験結果も出ています。
死菌は安定して腸内で機能を発揮するという特徴があるのです。
乳酸菌EC-12にダイエット効果の口コミを見かけますが、ダイエット効果などの過度な期待は持たない方が良いです。
乳酸菌EC-12を摂る目的やその機能は腸内環境を整えることです。
結果的に腸内環境が改善され、ダイエットや肌つやなど美容効果を感じることもありますが、
それはあくまでも2次的な効果と考えましょう。