4つめの経営資源とは
経営資源のノウハウにつきまして、今回この3つの資源に情報という資源を付け足しておきます。 経営資源はWikiではそれ自体の意味としてではなく分散して出てきます。 例えばプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)という言葉をご存じでしょうか? これは経営資源を最適に配分することを目的として開発されたものです。 すなわち経営資源は、まず自社の資源は何なのかを分析し、その上で最適に配分し有効活用していくことを考えていかなければなりません。 花王のような大企業であれば同じ経営資源といっても、経営資源のイメージを強化していかなければ、資生堂などの企業価値としてのイメージに上回ることができないのです。(イメージ強化に関しましては「「経営資源のノウハウについて」の項を参考) 経営資源 人(ヒト)は企業でも人材や人脈の繋がりなど幅広く展開していくことが大切だといえるでしょう。それは何も企業だけに限ったことではなくNPO法人にもいえます。 外国企業の場合は言語は経営資源に含めることはありませんが、外資系企業誘致の意義は地域にとっても考えていかなければいけないことだといえます。 ユニクロのように経営資源を自社の強みに絞り込んで集約させるノウハウも参考にしていきたいところです。ここぞという所に経営資源の資金(カネ)や人材を投入していくのです。
経営資源のノウハウについて
ところで経営資源の役割として参考に出したいのが次の言葉です。 経営資源の大切さについて井海氏はこのように語っています。
経営資源 有効活用
中小企業診断士 井海宏通の「経営のヒント」
事業の立ち上げには資金や人材が要りますので、その分、既存事業に投入できる経営資源は少なくなります。色々な事業に次々と手を出した結果として何一つ身になってない企業は決して少なくありません。 中小企業は資金も人材も限られています。
中小企業診断士 井海宏通の「経営のヒント」より GMPという言葉をご存じでしょうか? GMPとは医薬品などの品質管理基準のことです。GMPの組織図のようにしっかり管理をしていく必要があります。特に品質管理の法令が変わったりする分野では経営資源が大きいほど重要となってきます。 また違う分野でもここから多くのことを学ぶことができます。 例えば5mと呼ばれる経営資源と効率的に管理する五元品質管理主義では設備・人・材料・方法・環境・計測などから品質を管理しています。 給食経営管理論は、企業ではありませんが管理栄養士に求められる経営資源を管理していく理論です。管理栄養士は国家資格なので様々な事を学んでいきます。 ポジショニングのマップとは顧客の購買決定要因を元にブランディングで差別化を図ることで、立ち位置を明確にしていく必要があるといえます。 このように経営資源の中のモノに関しては、商品の品質管理は元より自社の信用力強化にも力を注いでいくことで経営資源を潤わせていくことができるといえるのです。 これはすなわち情報的経営資源ともいえるでしょう。どのような情報を顧客に与えていくのか?そして世間に発信していくか?時には大きな広告媒体を使い、同時に地道にカスタマーサポートしていかなければなりません。そのような組織構成を作っていくと強い組織作りが出来てくるはずです。 経営資源が豊富な大企業と違って、中小企業としてはこのようなことを時として一人で何役もこなしていかなければなりません。そんな時には他業種の会社と戦略的提携を結んでいくこともお互いの経営資源のアップに繋がっていきます。 お互いのブランドアップのためにもしっかりとした経営資源の分配を考え、物を活かしていくことで成功に一歩ずつ近づいていくのです。
経営資源に注目を集めている企業とは
経営資源の自社の強化は元より、上場企業では株主から大企業の経営資源の動向はしっかりとチェックされています。 ここでは経営資源に関して注目を集めている企業をいくつかあげてみることにしましょう。 家電関係では・ヤマダ電機・シャープ 医療機関として・小林製薬・武田薬品 航空会社では・JAL コンビニエンス業界は・ファミリーマート スポーツ関係で・阪神タイガース 以上 他にもありますが最近注目が高い企業です。 投資判断としては経営資源が重要な判断材料になることは確かですので、しっかりとチェックしていきましょう。 ちなみに分野としては学習塾や海外ビジネス 人としては松下幸之助・嶋口充輝が上げられます。 ご参考まで。
経営の多角化について
これからの新しい経営資源のあり方として、経営の多角化もしくは複雑化があげられるでしょう。 人物金が圧倒的に不足している中小企業としては経営資源が分散してしまうと更に力が弱くなってしまいます。リスク管理としては収益の多角化は必要なのですが、それ以前にスタートして起動に載せるまで経営資源が尽きてしまうことの焦りから、いつの間にか経営の多角化へと向かってしうこともあるのではないでしょうか。 経営資源とは蓄積していくものなのですから、まずはしっかりと1つ1つの経営資源を最大限に生かしていけるようにしなければなりません。 時には経営資源をSWOT分析で明確にし、自社の強みに集中すること。 また時には人的資源をしっかり管理した上で人材育成に力を注いだり、成功例を模倣してみるなど、組織活動として企業がやるべき役割は多いのです。 例えば経営資源の活用として移転戦略もあげられます。海外へ移転し生産することで海外資源を活用してくことも1つの方法といえるでしょう。 21世紀の産業革命として出ているのは、経営資源であるIT投資を消滅し先行技術開発に振り分けるということであります。 npo活動での経営資源管理につきましては、論文などが多数執筆されておりますから時間がありましたら読んでみてください。
経営資源に対する質問と答え
●質問内容 経営資源のヒト・モノ・カネといった有形資源について詳しく教えてください。
★ベストアンサー
[続きを読む] この質問は経営資源の中でも「有形資源」に対する質問です。丁寧にわかりやすく答えてくださっています。一方「無形資源」とは目には視えない、「情報」「技術」「知識」「ノウハウ」などといったものでヒトから生み出される場合が多いといえます。 インターネットのサイトも無形資源と呼べなくもありません。 ここにある記事も「経営資源」についてまとめてあることで、役に立つ人が1人でもいれば無形資源ともいえるのではないでしょうか。この記事は無料で読めますが、それが信用を生み出す場合もあるのです。信用は最初にお話ししたように経営資源のなかのカネにあたります。
●質問内容 セブンイレブンの経営資源は、何だと思いますか?ドミナント戦略は、戦術であって経営資源とはいえないのでしょうか?
★ベストアンサー
経営資源を分析する上でセブンイレブンから学ぶべき点は多いということに気づかせてくれる回答です。 セブンイレブンが坪単価最強として、次の戦略で参戦してきた分野がネットショップです。鈴木会長も「2010年はインターネット元年」という言葉を残しました。 理由も明確です。「コンビニはスペースが限られているから」※現在ではYahooと提携を結んでいるようです。 もしかするとこれからは坪単価という言葉自体が死語に近いモノになっていくのかもしれません。だとすれば、あれば経営資源であるヒトモノカネさえも次のステップにいく時代が近づいているのかもしれないのです。 結果論で分析することも大切ですが、それを元に次を読み解く力も養って参りましょう。
経営資源についてのまとめ
経営資源とは,人(ヒト)・物(モノ)・金(カネ)+情報です。 更に補足として挙げたいのが時間、これはある意味何より貴重な資源です。 しかも平等に与えられています。 これら5資源をしっかりと分析していき、自社の強みを強化し経営資源(英語でFinancial resources)に集中していきましょう。 ※ちなみに経営資源システム研究所というコンサルティング会社もあります。
追伸
実は現在、経営資源(ヒト・モノ・カネ)を必要としないビジネスモデルを構築中です。 そもそも経営資源に頼る経営では小さな企業は圧倒的に不利になるのです。とても大企業に太刀打ちできません。 周りを見渡してみてください。必要とされている殆どが大企業によって生産されております。例えば飲み物(お茶・ジュース他)・生活必需品(シャンプー・ティッシュ他)・通信機器(携帯・電話・TV他)挙げればキリがありません。つまり大企業同士が競争しているという前提の上に成り立つのが経営資源の云々ということなのです。 そのような仕組みの中、下手に経営資源を考えていっても吸い尽くされるのがオチです。(もちろん経営資源を考えていくことでとても参考にはなります) そこで経営資源を必要としない経営、全くは無理ですが殆ど必要としない経営が成り立つならば一人企業も十分可能なのです。