ありがとうは、有難いことへの感謝の意味を表し、言葉の中でも素晴らしい言葉だと思います。
では、「ありがとう」と言うことで、潜在意識にも良い作用を及ぼすのでしょうか?
ある心理学の実験では、ありがとうと言われた人の反応は、お金をもらった時と酷似しているということでした。
今回は、その事について掘り下げて解説してみましょう。
潜在意識とありがとうの関係について
答えからいえば、”ありがとうは表向きだけでは、意味をなさない”といえると思います。
つまり、何か有難いと思えることを感じた時、とっさに感謝の現れとして出てくるからこそ意味があるのであって、「ありがとうをいえば良いことがあるから言う」あるいは「ありがとうをいって願いを叶えよう」というのは、違うのではないでしょうか。
つまり、心より感謝できる事に対し反射的に「ありがとう」という言葉がでることが望ましいといえるでしょう。
とはいえ、つい忘れがちになることもあるかもしれません。
なぜなら”ありがとう”は、感謝の気持ちを感じてはじめて生じるものだからです。
なのでまずは、生きている生活の中で、貴重な事(有難い事)に目を向けられるよう潜在意識に染みこむまで焦点を合わせるようにしていかなければなりません。
なぜなら、日常が同じ繰り返しで当たり前に成り過ぎていると、そのままだと貴重な事にすら気が付かないことがあるかもしれないからです。
なので少し視点を変えることで、平凡な日常だからこそ貴重な事を感じられるようにしていく必要があるでしょう。
ちなみに貴重な事とは脳内では刺激とも置き換えられることもできます。
だからこそニュースでは非日常なことを取り上げることにより、少しでも注目を集め影響力を高めようとしているのですね。
だからといって、そのニュースの中で起きている事件ばかりに囚われていると、身近な現実で刺激を感じなくなってしまいかねません。
話を元に戻しましょう。
例えば、コンビニエンスストアのレジでもお金を払ったから、相手が有難うをいうのが当たり前といえるのかもしれませんが、それはあくまでも資本主義社会でのルールともいえなくもありません。
そんな時でも有り難さを心より感じられ「有難う」と声をかけることができれば、人間関係の潤滑油として働くのではないでしょうか。
もちろん、この事例も先程も申し上げたように、”自然に”に出てしまうことが大切です。
ただ潜在意識からみると、自然=潜在意識まで染み込ませるためには、逆に徹底した意識付けが重要となってきています。
これは、今まで全くやっていない状態だったのか?それとも当たり前のようにやっていて、たまに忘れていた程度なのか?で”徹底した”という量は、大きく違ってくるでしょう。
とにかく、自動で習慣化させていくまでは、徹底した意識が必要で、1度染み込ませる事ができれば、例え他の人から「やるな!」と言われてもやりたくてたまらない状態になると思います。
ということで、どんな事でもそうですが、良い習慣をつくるには、表向きではなく潜在意識に染みこむまで徹底した意識付けすることでコントロールできるようになるということです。
それが自動化までできた時、人間関係もかなりの進展が見込め、更に潜在意識に感謝が芽生える事で、更に次々と有難い出来事を引き起こしてくれることでしょう。
もしかするとここで矛盾を感じたかもしれません。
それは、自然に感謝の念を表すことが大切なのに、徹底した意識付けが必要だというところです。
実はここに隠された理由がありまして、「ありがとう」の練習をすればいい、ということではなく、当たり前を感謝できるほどに苦労や努力を重ねる事が必要となってくる、ということです。
ここから逃げて楽ばかり追い求めていても、「ありがとう」の言葉は潜在意識としても薄っぺらいものとなってしまいかねません。
この事を踏まえた上で、ありがとうの習慣を意識付けていければ尚良い作用が生じてくる事でしょう。
あなたも、今から直ぐに、今までの有難うと感じていた事に、更に+1回でも思えるような習慣を心がけてみてはいかがでしょうか。
潜在意識と嘘の関係について
なぜ、潜在意識と嘘の関係性について知っておく必要があるのか?というと、気が付かない内に潜在意識に嘘をついていることで、願望実現のために潜在意識の力を使う際に弊害が出てくるからです。
なのでここでは、潜在意識に嘘をつかなくて良くなる方法を簡単に解説していきたいと思います。
まず大前提として、潜在意識には嘘はつけません。嘘をつけると思えるのは、潜在意識と表層意識が一致していない時だけです。
つまりこの状態は、表層意識で潜在意識を確認していないため、「そんなはずはない、」「そんなはずが有るわけがない」と自分自身を確認できないことになります。
これは言い換えると”自分に嘘をついている状態”だともいえるのですが、ここでは”自分を騙す”あるいは”自分に嘘をつき偽る”という表現ではなく、角度を変えて説明してみましょう。
※角度を変える理由は、嘘と真実は表裏一体でありコントロールが難しくなるからです。
では、潜在意識に嘘をついている状態とは、一体どのような状態なのでしょうか?
答えを先に申しますと、信じているか?信じていないか?という違いになります。
これはどんな事にも共通していることです。
ただこの信じている信じていない事も、まだ抽象的すぎてコントロールがしにくいということになります。
なので、更に具体的に解説するならば、”潜在意識への情報不足”ということです。
既に、ご存知かもしれませんが、潜在意識では正しい悪いなどの善悪の基準は存在しません。
その意味では、ストレートで本能に近い意識ともいえるでしょう。(実際にはもっと深い部分までを総称して潜在意識といいます)
ということで、一言で情報不足といっても、その内容は”○○すれば命に及ぶ或いは命が守られるかどうか?”という基準で保存されていきます。
ということは、自分を心底より信じさせるためには、情報の質と量の比率を増やせばいいことになります。
つまり命と関連させて(質)、次から次へと(量)その事に対しての情報を与え続けていけばいいことになるのです。
繰り返しになりますが、もしあなたが無意識で違和感を感じている事があり、その事を心肝に染めたい場合には、その事に対する質と量を徹底して増やしていけばいいでしょう。※言い換えると不信を確信に変える行為となります。
そしてもし、少しでも早くその事(潜在意識に染める事)を達成したければ、体験することが近道になります。
なぜなら、体験は質と量の情報を同時に大きく与えてくれるからです。
この具体的なやり方としては、”その事を信じきっている人たちの中へ入り込む”という方法もあります。
それでも違和感を感じるならば、もっと多くの情報をインプットしている(つまり信じきっている)人と会ってみるのも1つの方法です。
例えば、あなたがこうやって知りたい情報をインターネットで探してピンポイントに情報を取得するよりも、環境からは(無意識の内に)遥かに多くの情報を取得されることになります。
なので、環境を相応しい場所へ変えるということも1つの方法となるのです。
他にも、「快感を感じる時に、潜在意識に染めたい事をイメージする方法」や、「バンジージャンプなどをする時にその事と逆の事(やらない事で失う事)をイメージしながら飛ぶようにするやり方」など、工夫さえしていけば様々な方法が考えられるでしょう。
1つずつ説明していけば長くなってしまいますので、今回はここまでにしておきます。
まとめ
まとめると、潜在意識には嘘はつけません。
ただ、パソコンでいうOS(信念)に何を搭載しているかの違いとなります。
例えばMac専用ソフトを無理やりWindowsでやると、様々な不具合が起こる可能性が出てきますよね。
それと同じように、潜在意識の柱である信念と違う情報を、いくら取得しても不具合の可能性が出てきます。
なので、パソコンならばosを変えてしまえば済む話ですが、脳(潜在意識)ではそうはいかないので、根底にある情報(命に関わる情報)の質と量の比率を変えていくことになります。
この事は、言い換えれば、自由自在に自分自身を形成していける可能性を示唆しているのです。
(ただ、その事自体すら、信じるか?信じられないか?という情報の比率が関係してきますが)
最後に一言で結論付けならば、”本気がどうか?”ただそれだけの違いだと表現することもできます。
※本気度の詳しい解説につきましては、各教材をご参考くださいませ。
今回の解説が、あなたが潜在意識をコントロールしていくための一助にでもなれれな幸いです。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございます